むさしのアレルギー呼吸器クリニック

東京 立川市 アレルギー科

じんましん

じんましんとは?

じんましんは、皮膚に大小さまざまな赤みや盛り上がりができる症状です。
その機序は、いろいろな刺激によって皮膚の中にあるマスト細胞から化学伝達物質(ヒスタミンなど)が放出されることで、局所の毛細血管が拡張したり、血管の中の成分が漏れ出したりすることによるものです。
またその結果、皮膚の下を通っている神経を刺激して、かゆみをおこします。じんましんの大きさは1~2mmから10cm 以上のものまであり、また形も円形・線状・地図状などさまざまです。通常刺激を受けてから30分以内の症状だと考えられています。

じんましんの原因

・原因不明
・物理的要因(機械的刺激、温熱、寒冷、日光など)・コリン性(発汗刺激、精神的緊張など)
・アレルギー(食物、薬物など)
・接触性(ラテックスゴム、毒虫など)
・感染性(扁桃腺炎など)
一般的にじんましんというとアレルギー疾患と思われがちですが、約70%は原因がよくわからず、明らかなアレルギーと確定できる例は5%以下にとどまるとされています。
アレルギー性じんましんの中で、最も原因が明らかなのが食物によるじんましんです。食物アレルギーの症状として、じんましんは高頻度にみられます。小児では卵・牛乳・小麦などの頻度が高いのに対し、成人ではサバ・エビ・ソバなどによるじんましんがよく知られています。
また学童期以降に多い口腔アレルギー症候群では、リンゴ・モモ・サクランボ・キウイ・スイカ・メロンなどの果物を食べると、口の中がヒリヒリしたり唇が腫れたりします。もともとシラカンバやハンノキなどの花粉アレルギーがあり、果物の成分の中に花粉アレルゲンと似ているものを認識して、口腔アレルギー症状がおきると考えられています。

じんましんの治療

じんましんをおこす原因が明らかな場合は、原因物質や要因の除去・回避が最も有効な手段です。
ただ先にも述べたように、じんましんの多くは原因不明であり、その場合は抗ヒスタミン薬の内服や注射を行います。
また原因不明のじんましんは、1回症状が出るとしばらく繰り返して出やすいサイクルに陥ることが多く、長めの抗ヒスタミン薬の内服が必要になることもあります。

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